『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人(ブーランジェール)』は、第1巻を読んでからファンになり、第2巻、第3巻、第4巻を読んだ後に一度紹介させてもらいました。
待望の第5巻が今年に入ってから出版されていることは知っていました。
いつも行くジュンク堂書店でも、第4巻までは書棚で並んでいるのですが、第5巻がありませんでした。
書店の方に尋ねると「売り切れています。取り寄せますか?」と言う返事。
他によく行く書店もあるので、取りあえずお断りして別の書店で探すことにしました。
ありました!
ツタヤ書店の書棚で並んでいたのを見つけ、やっと手に入れることができました。
前に紹介させてもらったときに、主人公である「高瀬沙良」について、概略を書いているのでよかったら見てください。
話はいつものようにホテル風で構成されています。
1泊目が、主人公高瀬沙良と以前ルームシェアをしていた片平愛美の話
2泊目が、主人公の叔父高瀬誠と猫番館の経営者本城宗一郎の話
3泊目が、猫番館の事務職員泉蓉子と友人後藤ありさの話
4泊目が、猫番館のコンシェルジュでありもう一人の主人公本城要と友人青柳望の話
それぞれの二人の関係、友情と言うより、心の葛藤、妬み、嫉み等を含めた大切な友への心の交錯がテーマになっていると感じました。
そして、ホテルクラシカル猫番館の看板猫「マダム」
章と章、この本では泊と泊の間の「Tea Time」で今回も登場しています。
マダムは白猫で猫種は「メインクーン」
「メインクーン」で検索をして画像を見ると、「別名『穏やかな巨人』と呼ばれ、ペットとして飼われる猫の中で最も大きくなる猫種」と紹介されていました。
猫番館でのマダムは正に女王様の風格。
「その美しさに匹敵する猫も愛でることができる、それが猫番館で宿泊される特権」(p.204)にもなっている。
そんなマダムと今回登場するのが野良猫の三毛猫「瑠璃」
マダムは、「大事な友の切なる望みをかなえるために、わたしは人肌脱ぐことを決めたのです。」(p.259)
瑠璃の望みとは何か?その理由は?
読んでみてのお楽しみです!